……久しぶりに中野に行く。中野ブロードウェイのまんだらけの記憶と古書うつつに寄って、キクマツヤでシャツを買う。薬局で常備薬を買い込む。
中野は北口が工事中で、駅の券売機の位置が変わっている。
愛知県犬山市の五っ葉文庫の古沢和宏著『痕跡本のすすめ』(太田出版)を読了。こんなに手のこんだ遊び心のつまった本だとはおもわなかった。カラー写真も豊富で印刷も凝っているのに、定価一三〇〇円(税別)。
書き込みやアンダーラインだけではなく、本の傷や破れや汚れまで愛でる寛大さにはおそれいるばかりだ。数年後、古本屋で「痕跡本」のコーナーができてもおかしくない。
東海圏のテレビやラジオの関係者は一刻も早く彼の才能に気づいたほうがいい。話術(饒舌すぎるけど)もすごいし、スター性もあるとおもいますよ。
「アホアホ本」の中嶋大介さんもそうだけど、従来の価値観を変えるような、ひとつのジャンルを作るのは素晴らしい偉業ですよ。
誰かふたりの対談を企画しないかなあ。わたしは聞いてみたい。