日曜日、吉祥寺のGBでオグラ文化祭。
総合司会は金谷ヒデユキ(チラシの肩書が「地獄のスナフキン」になっていた)。
まずは一九八五年にオグラさんが結成したTHE青ジャージ(ボーカル&ギター:オグラ、ドラム:中安哲朗、キーボード:原めぐみ)が復活し、オグラさんが十九歳のときに作った「左目にコインをのせて」などを演奏。
スケールの大きな楽曲。最初からオグラさんはオグラさんだった。青ジャージは、冒険小説の主人公に捧げるような歌、ドアーズのような変拍子、歌詞は反語を多用し、一曲一曲が物語になっている。「さすらいの高円寺」が聴けたのもうれしい。
トリビュートのコーナーでは、金谷ヒデユキ、イトウサチ、謎のバンド・赤ジャージがオグラさんの曲をカバー。金谷さんの「永遠の酒」はMCから涙ぐんでしまった。イトウさんの「夢の中には水がこぼれている」を聴いて、あらためていい曲だなとおもった。赤ジャージの「10円」も忘れられない(おもしろすぎて)。
オグラ&ジュンマキ堂の「それゆけ!貧乏紳士」と「それゆけ!貧乏淑女」、東京ローカル・ホンクの新井健太(ウッドベース)、原めぐみ(ピアノ)のオグラ三弦楽団、オグラ学園祭バンド、そして最後は盆おどり。ライブハウスで観客がほぼ全員参加で輪になって踊っている光景に感激した。
バンドからソロになって十一年、オグラさんの二十八年の音楽活動の変遷が一日のライブに凝縮されていて、ちょっと感想がまとまらない。
この日、ここにいてよかった。