2013/10/22

食べていくこと

 十月十九日、東京堂書店で内堀弘さんの『古本の時間』(晶文社)と石田千さんの『石田千作文集 きつねの遠足』(幻戯書房)の刊行記念トークショーを見に行く。
 自分たちの本の話ではなく、『彷書月刊』の田村治芳さん、中川六平さんの話がほとんどだった。
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 それから告知ですが、来月のみちくさ市の「古本流浪対談」最終回は、『古本の時間』刊行記念で内堀弘さんと対談します。

荻原魚雷(ライター)×内堀弘(石神井書林店主)
「あるものでやる 古本屋で食べていくこと、ライターで食べていくこと」

■日時 2013年11月17日(日)
■時間 15:30〜17:00(開場15:10〜)
■会場 雑司が谷地域文化創造館 第2・3会議室(会場変更になりました)
■定員 40名

詳細は、http://kmstreet.exblog.jp/18596687/
(予約は10月23日から)

 みちくさ市トークも最終回。今回のテーマは仕事の話です。「ライターで食べていくこと」については、収入の大半がアルバイトだった時期のほうが長く、というか、アルバイトをしていない時期はほとんどないというのが実情でして……。

 『古本の時間』の中に「古本屋はずっと小さな規模だけれど、なによりも個人の志で書店を作ることができる。なにしろ、いつまでも食うや食わずなのだ。幸せな苦労が残っている最後の場所なのだと思う」という文章がある。

 「個人の志」「幸せな苦労」——自分がずっと仕事に求めていたことも、そういうものかもしれない。

 今回の内堀さんの本は「若手」の古本屋さんに向けたメッセージのようなものがけっこうあるとおもった。
 「今」から「何か」をはじめるむずかしさ——古本屋の仕事にかぎらず、さまざまな困難がつきまとう。

 正直、楽に食べていく方法なんてない。そんな方法があったとしても通用するのは一瞬だろう。
 どうすれば「個人の志」を貫き(守り)、困難を「幸せな苦労」に変えることができるのか。

 それが簡単にわかれば、苦労はない。