2016/07/08

選挙

 身軽で気軽に生きたい……とおもっているが、自分の不安の根っこを突き詰めて考えてみると、住むところをなくすこと、メシが食えなくなることが心配の種だ。

 多くの人は貧乏になっても、寝る場所や明日食うものに困るほどの窮地には陥らない。ひとりくらいは頼れる親戚、友人知人がいるだろう。わたしも友人がほんとうに困っていたら、ひとりくらいなら面倒みる。でも二人三人は無理だ。

 寝る場所と食いものに困っている人を助ける。わたしが政治に期待しているのは、それに尽きる。

 健康で仕事もできて、人に頼らなくても生きていけることは幸福なことだ。政治家は幸福な人ではなく、そうではない人の味方であってほしい。

 長年、わたしは政治に興味がなかった。自分のための選挙となると、一票で自分の生活が変わるなんておもえない。一票で変わる生活も望んでいない。

 今は窮地に陥っている人の力になってくれそうな人に投票したいとおもっている。もしいたらだけど。