月曜日、午後三時すぎ、新潟に着いたら、激しい雨。風も強い。傘がさせない。駅前のビジネスホテルに行くあいだにずぶ濡れになる。
天気がよければ、古町のほうまで散歩しようとおもったが、断念する。
夜、駅前の寿司屋。すこし贅沢する。ホテル、壁が薄くて隣の人の鼾がずっと聞こえる。
翌日、雪(風強し)。バスの一日乗車券を買う(五百円)。割安だが、本数が一時間に一本しかない。とりあえず、古町に行く。書店の萬松堂、中二階があって、楽しい。追悼コーナーもある。
次のバスの時間まで商店街をうろつく。そのあと新潟市水族館マリンピア日本海に行く。冬の日本海。荒波。雪は止んだが、風が冷たくて強い。
水族館。川魚のコーナー(信濃川)がけっこうおもしろかった。バスの時間に合わせて、こんどは新潟県立歴史博物館へ。雪で川の向こうが見えない。雪が固い。周辺散策は断念し、次のバスまでどうしようかと不安になったが、歴史博物館のシアターで「新潟・水の記憶」という映像(二十分)をたったひとりで観ているうちに、余裕で次のバスまでの時間が潰せた。新潟は、信濃川と阿賀野川が流れているため、古くから長野や会津地方との交流があったらしい。昔は町に堀があった。シアターで観た映像の中にも「堀を復活させたい」といっている人がいた。
新潟出身の退屈男さんから、イタリアンという焼きそば(っぽいもの)の話を聞いていたのだが、今回は食べることができなかった。
老舗の古本屋もほとんどなくなっている。古ツアさんのブログにあった学生書房も二〇一〇年に閉店したようだ。
新潟、市内だけでも一日ではまわりきれない。いろいろ心残りはあるが、東京に帰る。旅行は、ちょっと心残りがあるくらいのほうが、また行きたくなる。
帰り、上越新幹線にはじめて乗る。トンネル多い。途中で寝てしまう。目がさめたら、上毛高原駅。かなり雪がつもっている。上毛高原からトンネルを抜けて高崎に出るとまったく雪がなかった。逆「雪国」。
新潟滞在中、えちごトキめき鉄道の「トキめき」は新潟県の県鳥の朱鷺とかけてあることに気づいた。うん、どうでもいい。