五月六日(土)、昼すぎ、西部古書会館。大均一祭。岡崎武志さん、山本善行さんも来ていた。夕方、西荻ブックマークの岡崎さんの還暦祝いイベントに出席するため、電車に乗ると、NEGIさんとバッタリ。さらに西荻窪駅から会場に向かう途中、夏葉社の島田さんとも会う。今日はそういう日なのか。
岡崎さんの還暦の会は大盛況。わたしも岡崎さんとはじめて会ったときの話を喋る。世田谷ピンポンズさんの歌があって、プレゼント大会。二次会〜カラオケと続いて、帰りに西荻窪駅のホームで立っていたら、二次会のあと分かれたグループと再び合流し、ペリカン時代に……。
最近、道で知り合いとよく会うことが続いている。自分の行く場所が決まっていて、単に同じ行動をくりかえしているからだろう。
還暦まで十二年。五十歳まで二年。五十代なんてずっと先のことだとおもっていたのに、気がつくと、けっこう間近に迫っている。
現状に満足しているわけではないが、四十代後半まで好きな仕事をして、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴いて、楽しい酒も飲めている。文句をいったらバチが当たる。
二十代半ばから三十代にかけて、あんまり仕事をしてなくて、ふらふらしていた時期に知り合った人のおかげで、なんとかなっている。
もしずっと仕事が順調だったら、毎日古本屋に行ったり、公園で酒を飲んだりするひまはなかった。
……ここまで書いて、八日(月)、夕方、阿佐ケ谷の杉並郵便局に荷物の受け取りに行く。コンコ堂に寄る。お店を出た途端、夏葉社の島田さん、山本善行さんと道で会う。夏葉社は、先月、木版画家の山高登さんの『東京の編集者』を刊行したばかり。山高さんは、関口良雄著『昔日の客』の装丁、口絵の版画も手がけている。
そのあと山本さんが岡崎さんと高円寺で会うというのでついていく。お好み焼き、食べる。楽しかった。「郵便局に行くの、面倒くさいな」とおもいながら出かけたのだが、行ってよかった。
夜、後藤明生『アミダクジ式ゴトウメイセイ【対談篇】【座談会篇】』(つかだま書房)を出版する塚田さん(飲み友だち)と待ち合わせ。岡崎さん、山本さんを紹介する。
二巻本。函入り。五月十七日発売予定——。
《この度、弊社より「内向の世代」を代表する小説家である故・後藤明生氏の「対談集」と「座談集」を刊行することとなりました。【対談篇】は約7割、【座談篇】は全てが「単行本初収録」となっており、近現代の文学史を検証する上でも貴重な証言が再録されております》(つかだま書房 新刊書籍案内)
塚田さんがずっと作りたいといっていた本だ。刊行おめでとう。
本の内容については後日また。