先週、神保町の古書会館、高円寺の西部古書会館に行った。いずれも初日だ。「街道本」蒐集をはじめてから、古書展の初日に行くことが増えた。
今は道の本だけでなく、散歩や歩き方の本も買っている。
春からは足が遠のいていた五反田の古書会館にも行く予定だ。そのあと五反田から北品川のKAIDO BOOKS&COFFEEと街道文庫に寄りたい。五反田から品川宿までは歩いて十五分くらいで行ける。
北品川に街道専門の古本屋とブックカフェがあることは一年以上前に知っていた。まだ東海道と中山道を歩きはじめたばかりで、街道に関する方針が定まってない状態で訪ねるのは畏れ多い気がしていた。杞憂だった。行ってみたら初心者大歓迎という雰囲気だった。
北品川は町全体が宿場町の雰囲気を残そうとしている。商店街も素晴らしい。
品川の印象が一変した。
「街道本」を読んでいると、足のマメ、膝の痛みに関する記述を目にする。
すこし前にわたしも膝を痛めた。何度か足をひきずりながら高円寺に帰ってきた。
十五キロくらいまではいいのだが、二十キロを越えたあたりから、膝が痛みだす。曲げると痛い。階段の上り下りがつらい。自然と痛いほうの足をかばっているうちにもう片方の足も痛くなる。
たぶん長距離向けの歩き方とはちがう歩き方をしているだろう。
家の近所の坂道で下り坂の歩き方を練習している。下り坂は歩幅を狭くて歩く。
平地と同じ感覚だと、傾斜の分、歩幅が広くなってしまう。それで知らず知らずのうちに足に負荷がかかってしまうのだ。
膝を痛めてからそのことに気づいた。膝が痛いとだんだん歩幅が狭くなる。自然と足に体重を乗せないような歩き方になる。
山登りの本などには下り坂歩きのいろいろなテクニックが記されているが(けっこう難しい)、今は歩幅を気にすることに専念したい。
上り坂は上体をやや前傾気味にして歩く。体重を前方に逃がしながら進むイメージだ。正しい歩き方がどうかはわからないが、昔からそうしている。
五反田から北品川までの道もゆるやかな長い下り坂がある。街道歩きのいい練習になる。