土曜日、西部古書会館。高円寺フェスも開催中。
新高円寺方面まで散歩する。いなげやで百円均一パンを買う。帰りに馬橋稲荷神社に寄る。
そういえば、昨年の九月下旬ごろ、帯状疱疹になっている。どうやらわたしは九月から十月くらいに体調を崩しやすいようだ(秋の花粉症の影響もあるかもしれない)。今年の春は五十肩(完治していない)。季節の変わり目の寒暖差が激しい時期は要注意ということか。
一年働き続ける体力はとっくの昔になくした。
《はつきり云へば、(あんまり云ひたくもないが)もともと僕なんかの泉は細々としたものなのだ。ちよろちよろだ。そいつをしぼるやうにしながら、辛くも五十といふ年までやつてきた。いつも「財布の底をはたいたやうな」(志賀先生の言葉。随筆の中にある。)仕事しか出来なかつた。それでも、身体が丈夫なら、まだ何とか自分を掻き立て、自惚れを持つこともできようが、この病体では、どうにも仕方がない》(「下曾我放談」/尾崎一雄著『わが生活わが文學』池田書店、一九五五年)
尾崎一雄の愚痴に勇気づけられる。他にも「自分は生来の怠け者だ」とも書いている。それでもずっと名作を書き続けてきた。隙あらば横になる。冬は休む。たぶんそれが正しい。
今発売中の『散歩の達人』十一月号の特集「読書は冒険だ」で「同世代座談会 50代編」にマンガ研究者のヤマダトモコさん、往来堂書店の笈入建志さんといっしょに参加しました。
「街にゆかりの本が知りたい」にも東京の本を五冊紹介しています。外に出てカメラマン、ライター、編集者といっしょに仕事をするのは久しぶりだった。雑誌の現場から離れて何年になるか。
すこし前まで「蔵書を整理して、もうすこし狭い部屋に引っ越して……」とかなんとか考えていた。ほんとうにそうしたいのだが、その引っ越しも面倒くさい。