六月二十八日〜三十日まで東北へ。
二十八日、盛岡。川留稲荷神社そばの山桜の古木のある家で美術家の田中啓介さんのお別れ会。にぎやかで楽しいことが好きな人だったということで、みんなでどんちゃんさわぎをやろうという会だった。歌あり、踊り(神楽舞)あり。
盛岡は八年ぶり。前に行ったときは花見の季節だった。そのときに弘前の桜まつりと八甲田山に連れていってもらった。
帰りに盛岡市内の古本屋もまわる。八年前と比べたら、半分くらいになっていた。
盛岡駅からキリン書房、東方書店、それから上盛岡の浅沼古書店、つれづれ書房に行く。
上の橋書房、小田島文庫、雀羅書房は閉店。
つれづれ書房は移転。雀羅書房の向かって歩いていたときに、電柱に看板を見つけて訪ねてみた。昔の雀羅書房のすぐ近くだった。買いましたね。
尾崎一雄の『学生物語』(春陽堂)が千円だった。状態もいい。一万円くらいはするんじゃないかなあ。ほかにもふだんは手が出ないような文学関係の本が手頃な値段で売っていた。
あとふらっと入った盛岡駅前の「カプチーノ詩季」という喫茶店がよかった。地元では有名な店なのかなあ。たまらんうまさだった。また行きたい。
二十九日は仙台。雨。駅前のブックオフが20%引セール(百円の本も)をやっていた。
火星の庭の前野さんとジュンク堂の仙台ロフト店で待ち合わせ。
そのあと店で飲み会。日本酒、びっくりするくらいうまかった。体調があんまりよくなくて、ここのところ飲んでいなかったのだけど、すっかり元気になる。
ちょうど一年くらい前に独立した書本&cafe マゼランさん(http://magellan.shop-pro.jp/)にもお会いする。店名を決めるさい、わめぞメンバーに「火星の裏」「全裸」などの珍名を提案されていた店。
三十日、そのマゼランに行き、コーヒーを飲みながら、本を見る。
仙台の古本屋は七月二十七日のトークショーとライブ(オグラさんの)のあとゆっくりまわる予定。
仙台は、歩いていて気分がいい。木も多い。
昼すぎ、郡山。前から行きたかった古書てんとうふ本店に。圧巻。文庫が定価の半額。古くて定価の安い本は、百円以下になる。旺文社文庫の内田百閒も梅崎春生も半額。何度も最後の頁にほんとうの値段が書いていないか確認する。
お金がなくなってしまい、コンビニエンスストアではじめてお金をおろした。時間内なら手数料かからないんだね。知らなかった。
帰り麓山公園で休憩。ふらふら歩いていたら徳本堂という楽器と古本を売っている店があって、はいってみたら「百円均一まつり」状態。
郡山、物価がおかしい。
途中下車してよかった。
たぶん今日か明日、ダンボール二箱届く。金欠。