仙台行ってきました。今年一年ふりかえっても、火星の庭さまさま。夏以来、仙台という町、そこで知りあった人たちから、大きな刺激を受けました。人生の転機になったとおもっています。
二十七日(土)は、火星の庭の前野さん、浅生ハルミンさんとyumboとテニスコーツのライブに行く。倉庫みたいなライブハウスで、最初は足が冷えて冷えて、どうなるかとおもったけど、あっという間に、演奏がはじまったら、温度がどんどん上がって、ライブの醍醐味を満喫。yumboの演奏中、ステージの前でテニスコーツが卓球をしているという、もうなんといっていいのかわからない、見たことのないライブ、聴いたことのない音にあふれていた、異空間でした。
そのあと、なんとか商会という知る人ぞ知る飲み屋に連れていってもらい、BOOK! BOOK! SENDAI!のメンバーと合流。古書現世の向井さんが牛タンシチューのデカ皿をたいらげる。牛タンのステーキのデカさにおどろく。楽しい会合だったけど、めちゃくちゃ酔っぱらって、おぼえていない。
その日の夜は、前野家に泊めてもらい、爆睡し、起きたら、誰もいなかった。そうだ、前野さんの娘さん(五歳)に布団をひいてもらいました。すみません。
昼すぎ、火星の庭に行ったら、晩鮭亭さん、退屈くんと合流。そのあと、マゼランに行って、東北大学前の古書街、新しくできた本にゃら堂にも寄って、STOCKのハルミンさん&海月さんのトークショー。向井さんの司会が絶妙だった。この対談、貴重ですよ。冊子かなんかの形にできないかあ。
豪勢なトンカツ屋で打ち上げ。ウニ、あんきも、牛タン、クジラの刺身……どれもこれも最高品質。さらに白木屋で飲み続け、またまた前野家のお世話に。
翌日、岡崎武志さん、晩鮭亭さんとマゼランへ。そのあと、岡崎さんが電車で帰り、「S」という古本屋(探しにくいかもしれないが、一見の価値あり)に連れていってもらい、店にはいった途端、焼酎(ストレート)二杯。赤塚不二夫の『我輩は菊千代である』(二見書房、一九八二年刊)など、ずっとほしかった本をいろいろ買わせていただく。
晩鮭亭さんと「仙台は文化密度が高い」という話になる。
火星の庭でもつりたくにこ『六の宮姫子の悲劇』(青林堂、一九七九年刊)をはじめ、大収穫でした。つりたくにこは、福島在住の漫画家のすずき寿ひささんに教えてもらった漫画家で、今年の夏から探していた。
そうそう、火星の庭の「文壇高円寺古書部」の棚のいれかえをしてきました。自画自賛ですが、いい棚になっているとおもいます。来年もよろしくおねがいします。
今、酔っぱらってますが、東京に帰って古本酒場コクテイルの年内最終日に顔を出してきた。前野健太さん(来年発売の新譜は素晴らしいですよ!)のライブだった。なぜかわたしを「先輩」と呼ぶ、古書桃李さんの四十五歳の誕生日だった。
コクテイルに行く前、扉野良人さんから電話がある。先の話だけど、たぶん、すごくおもしろそうな雑誌(?)が出ます。詳しい話はまた来年。
明日というか、今日、三重に帰ります。寝ます。よいお年を。