2008/04/28

GWも、外行く?

GWも「外、行く?」 〜街かどの古本縁日〜

第8回 古書往来座外市 〜口笛は、わめぞに響く〜
■日時 2008年5月3日(土)〜4日(日) 
3日⇒11:00〜20:00(往来座も同様)
4日⇒11:00〜17:00(往来座も同様)

■雨天決行(一部店内に移動します)
■会場 古書往来座 外スペース(池袋ジュンク堂から徒歩4分)
東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
(http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/)
               *
 先日、年に一度か二度のスーツを着て神保町に行く。夜はパーティー。昼間、古書街をぶらっとまわり、最近あまり見ない角川新書、近代生活社の本を何冊か買う(仕入のようだ。というか仕入だ)。
 昔の新書は、カバーが破れやすいので、そこそこ状態のいいものを見つけると嬉しくなる。
 三省堂書店の前で、一服していると、古書桃李さんとバッタリ。
「どうしたんですか? スーツ姿で」
「いや、その、まあ……」

 夜、池袋往来座の「外市」用の本にパラフィンがけをする。
 値付も、だんだん早くなった。迷わなくなった。
 今回の「外市」には、「古書文箱」のU君も参加します。たぶん、「外市」参加者では最年少でしょう。

 U君は、もともと高円寺の古本酒場コクテイルに来ていた元渋谷のブックファーストの書店員で、昨年、福岡に移住し、今年再び上京。ブックオカの一箱古本市ではかなりの売り上げを記録していた。
 わめぞ絵姫、打倒なるか。

2008/04/18

書けば書くほど

 昨日、雨の中、仕事で大手町の丸善、神保町の東京堂、三省堂、グランデ、新宿の紀伊国屋書店をまわる。神保町で、扉野さんの『ボマルツォのどんぐり』(晶文社)が面出しで並んでいる書店があった。
 禁酒中(といっても、本日解禁の予定)だから、なかなか眠れない。

 それにしても[書評]のメルマガ(vol.357)の[鶴亀とボマルツォと号]は、ものすごい密度だった。

 樽本周馬さんの短期集中連載「『文学鶴亀』ができるまで」、堀内恭さんの「入谷コピー文庫 しみじみ通信」、内澤旬子さんの「もっと知りたい異文化の本」、「林哲夫が選ぶこの一冊」、そして扉野良人さんの「全著快読 梅崎春生を読む」の最終回……。

 わたしが「全著快読 古山高麗雄を読む」を連載していたころは、ずっと坂道をのぼりつづけているような気分だった。書けば書くほど書くことがなくなる。今でも「鍛えられたなあ」とおもう。

 次の「全著快読」は「1980年代生まれ」らしいですよ。

2008/04/16

酒抜き中

 自転車を買って一ヶ月。けっこう乗っている。夕方、古本屋をまわったり、買物したりしながら、一時間くらい商店街をぐるぐるまわる。隣の中野、阿佐ケ谷まで行くこともある。
 人通りの多い道、車の多い道を避け、散歩のときにはあまりとおらなかった道を走る。自分の行動範囲がすこし変わる。地味だけど、楽しい変化だ。

 原稿料がわりにもらった図書カードがすこし残っていたので、中野のあおい書店で、鮎川信夫他著『現代詩との出合い わが名詩選』と田村隆一著『自伝からはじまる70章』(いずれも詩の森文庫)を買う。
 詩の森文庫は、読みたい本がたくさんあるのだが、すぐには書店からなくならないだろうとおもい、つい買い控えてしまう。
 中野のあおい書店は、詩のコーナーが一階にあり、のんびり立ち読みができるのがうれしい。
 帰りに奥の扉でアイスコーヒーを飲む。

 仕事、仕事と気ばかり焦りながら、詩の本を読んでいる。短い文章ばかり書いてきたから、十枚以上の原稿となると、途中で息切れする。早くて三日はかかる。
 飲んで寝てばかりいるのに、時間がほしいとおもう。酒を飲むから時間がなくなるんだな。重々承知である。でも飲まないと頭の切り替えがうまくいかない。酔って寝て起きて机に向かう。そういう習慣が身についてしまった。
 というわけで、現在、酒抜き中。金曜日まで飲まないつもりだ。

 それにしても田村隆一を読みながらの断酒はつらい。

2008/04/13

ボマルツォのどんぐり

 あるルートを通じて、ひと足先に扉野良人さんの初単行本『ボマルツォのどんぐり』(晶文社)の表紙と目次と初出一覧を見る。
 たぶん、いちばん古い原稿は、一九九四年十一月の『虚無思想研究』に発表した「辻潤と浅草」。二十三歳のときのエッセイである。

 前にも書いたかもしれないが、『思想の科学』の編集者だったN島さんに、「辻潤が好きな学生がいるんだよ」と紹介してもらったのが、扉野さんと知り合うきっかけだった。高円寺の「テル」で飲んだ。

 今回の本の話がはじまったころ、たまたま『虚無思想研究』のバックナンバーを読んでいたら、当時、扉野さんが本名で書いた「辻潤と浅草」を見つけ、「辻潤と浅草」を収録するよう催促した気がする。今、読んでも二十三歳とはおもえない文章だ。

 一冊の本の中に、十四年の歳月が流れている。大学卒業後、京都に帰って、お坊さんをやりながら、ずっと手間暇かけた文章を書き続けてきた。
 発表の場所のほとんどは同人誌だ。
 よかったなあ、とおもう。それにしても、内容が渋すぎるのではないか、ともおもう。

 目次をみると、いきなり永田助太郎、寺島珠雄、辻潤という名前が並んでいる。後半の作家の生地をめぐる紀行エッセイには、田中小実昌、田畑修一郎、加能作次郎、川崎長太郎の名前が出てくる。
 あと『sumus』創刊号の「ぼくは背広で旅をしない」は、素の扉野さんがよく出ている文章かもしれない。
 タイトルの「ボマルツォのどんぐり」の意味は、秘密にしておこう。

《旅するエッセイストは、
 ボマルツォに向かう。
 そこでどんぐりを拾う》

 帯にはそう書いてあった。
 もうすぐ書店に並びます。

2008/04/11

マエストロ 完結

 夜中、さそうあきらの『マエストロ』三巻(双葉社)を読んだ。
『漫画アクション』の連載が中断し、web連載していた作品だ。交響楽団が解散して、音楽や生活に行き詰まっていた音楽家たちが、ひとりの指揮者によって変わっていく。絵の中に、自分の想像をこえた理想の音がある。

 読み終えたあと、今の自分には、かんじとるのことのできない理想について考えてしまった。「近づく」とか「たどりつく」とかではなく、ずっと先にある理想は、考えていても見えてこないような気がする。

 『マエストロ』に出てくる「天才」といわれるような指揮者は、一歩間違えば、人格および生活破綻者になりかねない、そんなギリギリのところで音楽に打ち込んでいる。

2008/04/04

月の湯古本まつり

 夕方、池袋の古書往来座に「月の湯古本まつり」に出品する古本を持っていく。目白駅から往来座までずっとゆるやかな下り坂になっていることに気づいた。キャスター付のカバンだと楽チンだ。店にはいると「今日、朝日新聞の朝刊に載ったんですよ」と新聞を見せてもらう。かなり大きな「わめぞ」という文字と古書現世の向井さんとうつむきかげんの往来座の瀬戸さんの写真が出ていた。「世界のわめぞ」にまた一歩前進。

月の湯古本まつり
2008年4月5日(土) 11:00〜18:30
会場:月の湯(東京都文京区目白台3−15−7)
JR目白駅改札を出て左方向すぐの交番前信号を渡ったところにあるバス停から、都バス「新宿駅西口」行き(白61系統)乗車、5つめの「目白台三丁目」下車。降車して左方向最初の路地曲がりすぐ。徒歩1分。

※詳細は、古書往来座ホームページ(http://ouraiza.exblog.jp/)にて

 家に帰ると、チャイムが鳴る。ドアをあけると眠そうな顔をしたコクテイルの狩野さんが立っている。
「明日、月の湯行きますか?」
「行くよ」
「じゃあ、このチラシ置いてきてもらえませんか?」
 おお、これまた楽しそうなイベントだ。中央線の古本文化も新時代に突入だ。

「ちいさな古本博覧会」
2008年5月10日(土)/11日(日) 10:00〜18:00
会場:西部古書会館(杉並区高円寺北2-19-9)

8店舗のホスト古書店を中心に、多彩なゲスト古書店が参加して、面白楽しい古書催事を企画しています。
約20,000冊が大集結。
懐かし本、珍し本、あれやこれや、よりどりみどり。
探してた本をここで見つけてください。

※詳細は、古本博覧会(http://blog.livedoor.jp/furuhon_hakurankai/)にて

2008/04/03

神戸倉敷京都

 昨日まで四泊五日の旅。
 神戸のサンボーホールの古本市は、最終日だったけど、大漁。今東光著『おゝ反逆の青春』(平河出版)、横井庄一著『明日への道 全報告グアム島孤独の28年』(文藝春秋)、田村隆一編『エスケープのすすめ』(荒地出版社)、薄田泣菫著『猫の微笑』(創元社、函付!)、坂田明著『笑うかどで逮捕する!』(晶文社)、遠藤周作著『ぐうたら生活入門』(未央書房)などを購入。『ぐうたら生活入門』は、単行本と文庫で中身がちがうことをはじめて知る。単行本には、園まり、安井かずみ、野末陳平、藤田小女姫、斎藤輝子、丸尾長顕の対談が収録されている。
 一箱古本市には、前衛詩関係の資料をたくさん出している人がいた。五年前に開催された三重県の伊勢市立郷土資料館の『詩人 北園克衛 生誕100年記念展』のパンフレットを買う。会場でBOOKONNの中嶋さん、北村知之さんを見かけたのでお茶を飲みながら雑談する。

 それから倉敷、蟲文庫。田中美穂さんとは初対面(共通の知人がいすぎて、そんな気はまったくしなかったが)にもかかわらず、閉店後、ウィスキーを出していただき、飲んでいるうちに、おもいのほか長居してしまう。

 翌日、岡山に行き、路面電車に乗って後楽園へ。ふだんはあまりしない観光というのをやってみようとおもったのだ。四十五分くらい楽しんだ。後楽園の反対側の奉還町商店街をぶらぶらし、そのあと倉敷で神田伯剌西爾の竹内さんと合流。竹内さんに美観地区を案内してもらうが、定休日のところが多く、再び、蟲文庫で飲み会になる。竹内さんは岡山出身で、蟲文庫の田中さんと同世代。しかも昆虫や爬虫類が大好き。ふだんはクールな竹内さんが蟲文庫のリクガメにメロメロになっていた。
 昨日あけてもらったウィスキー(たいへん高級なもの)のボトルをわたしと竹内さんでほとんど飲んでしまった。
 田中さん、すみません。ありがとうございました。

 それから前野健太さんのライブを見に、倉敷から京都へ。
 昼すぎ、扉野良人さんの家のお寺に荷物を置きに行くと、留守番の書生がいる。木屋町のライブハウス、UrBANGUILDで、働いているというトリイ君。Night Tellerというバンドをやっていて、テニスコーツや細胞文学などのサポート、自主レーベルも主宰している若者。彼の話がおもしろく、掘りごたつに座ったとたん、動きたくなくなる。
 ライブのために深夜バスで京都に来ているささま書店のN君とガケ書房で待ち合わせしていたのだが、お寺に来てもらうことに。
 さらに岡山で別れた竹内さんとも再び合流し、夕方、三人で六曜社に行く。店で偶然、薄花葉っぱのMさんと会う。

 まほろばの前野健太さんのライブは、客の年齢層がほとんど前野さんより年上で、しかもオクノ修さんが見に来ていたのせいか、前半、珍しく緊張していたみたいだったけど、徐々に立て直してゆき、後半は絶好調に。これもライブならでは醍醐味。でもN君が東京にいるときと同じ酔っぱらい方(寝るか、絡むか)だったので、京都にいる気がしなかった。
 その後、東京組(五人)、BOOKONNの中嶋さん、元高原書店のN君の先輩のYさん(大阪在住)らと扉野さんのお寺に宿泊。YさんとN君はひさしぶりの再会らしい。

 そしてわたしはYさんと明け方ちかくまで文学論争(?)をすることに……。

 扉野さん、ありがとうございました。扉野さんの晶文社から出る単行本は、四月中旬くらいには書店に並ぶそうです。