2009/10/11

祝杯

 東京ヤクルト・スワローズが初のクライマックスシリーズ進出を決めた。その前日、神宮球場の外野席で観戦する。
 勝率五割以下のチームがCSに出るのはどうかという意見がある。わたしもこのシステムが導入されたときには釈然としなかった。でもひいきのチームが出るとなると話は別だ。
 エースや四番を某球団に引き抜かれ続けているチームとしては大健闘ですよ。

 祝杯だとおもい、コクテイルに行くと、楽天ファンのA君も二位が決定したと喜んでいる。
「十月になっても野球の話ができるなんてウソみたいですよ」
「ほんとうにそうだねえ」

 水割三杯。帰って仕事。仕事部屋に運び出した本をかかえて、帰宅の途中、近所の焼鳥屋で見たことのある姿が……。
 古楽房のうすだ王子、M社Aさん、ムトーさん。
 部屋飲みにさそう。最初、終電の時間を気にしながら飲んでいたはずが、気がつけば、始発の時間になっていた。

 翌日、弱ったからだを回復されるため、ゆば雑炊を作る。
 次の「外市」の値付をする。年内に五百冊、本を減らしたい。

 二日酔いの頭で『パピーニ自叙伝』(新居格訳、アテネ書院、一九二四年刊)を読む。
 無類の本好きのイタリア人。低い中産階級の生まれで、パンのバターを倹約して本を買ったり、家族の金をくすねて本を買ったり、切手を売ったり買ったりして(ぜんぜん儲からなかったようだが)、書籍代を捻出していたという話が出てくる。
 
 連休明け、しめきり三本。まだ一行も書いていない。