月半ばの仕事が一段落、月末の追い込みまですこし時間ができたので、心おきなく、漫画を読む。
入江亜希『乱と灰色の世界』(エンターブレイン)は、魔法使いが出てくる庶民派ファンタジー。こういう才能、どこから出てくるのだろう、不思議だ。
勢いあまって入江亜希の『群青学舎』と『コダマの谷』(いずれもエンターブレイン)も再読する。新刊が出るたびに、毎回、同じことをやっている気がする。
日曜日、朝になっても眠くならないので、そのまま起き続けて、西部古書会館(二日目)。
うすだ王子、西部古書会館にふつうになじんできている。
手にとって中をぱらぱら見ていたら読んでみたくなった益田喜頓作曲『下町交狂曲』(毎日新聞社)、和田洋一、松田道雄、天野忠著『洛々春秋』(三一書房)が格安で売っていた。松山猛著『楽園紀行』(青英舎)は買ったあと、署名本だったことに気づく。
背表紙が汚れていたり、鉛筆の書き込みがあったりしたから安かったのかもしれない。カバーを化学スポンジできれいにして、書き込みをケシゴムで消して、パラフィン紙をかける。こうした作業がむしょうに好きなことを再認識にする。
(あと封筒にラベルを貼ったり、ハンコ押したりする作業なども好きだ)
このあいだ台所の壁紙の張り替えのときにリフォーム業者の手際のいい作業を見ていて、手伝いたくてうずうずした。はがしたい、壁。はりたい、壁紙。この欲望はなんなのか。
時間に比例して確実にはかどる作業(しかもその成果が目に見えてわかる)というのは、精神衛生によいのではないかという結論に達した。
家に帰ると、テレビで高円寺の雑居ビル火災のニュース。
何度も行ったことのある居酒屋(※1)が映る。
昼すぎに寝て夜八時ごろ起きる。
そのまま起き続けて、鬼子母神のみちくさ市を目指すつもり(客として)。
(※1)はじめ午前七時までと書いたが、午前十時まで営業していた。とにかく朝まで飲める店。