連休進行で切羽詰まっているところ、寝ちがえて、首がまわらなくなる。仰向けに寝ると、起きるときに痛くて、動くことができない。何年かおきに、ひどい寝ちがえをやってしまう。
痛みの治療は、温めるか、冷やすかのどちらかで、いつも迷う。寝ちがえの場合は、冷やしたほうがいいらしい。
ナボリンを飲んで、冷えピタを首に貼る。
やむをえず、仕事を中断し、連休中の楽しみにとっておいた河合克敏『とめはねっ!』(〜六巻、小学館)と小山宙哉『宇宙兄弟』(〜九巻、講談社)をいっきに読んでしまう。
今、「文系スポ根」というジャンルが注目されているらしいのだが(末次由紀『ちはやふる』など)、『とめはねっ!』は、書道漫画である。
主人公は高校一年生の帰国子女で、気が弱くてぱっとしない男子、ヒロインは柔道部で将来有望の選手なのだが、ふたりはひょんなことから、書道部に入部してしまう。
『宇宙兄弟』は、宇宙飛行士を目指す兄弟の話で、雑誌の連載はときどき読んでいたのだが、なんとなく、話のテンポがゆっくりすぎて、ちょっと退屈かなとおもっていた。不覚だった。単行本であるていどの巻数をまとめて読んだほうがいいかもしれない。
『とめはねっ!』は人間関係があまりにも都合よくつながりすぎていたり、『宇宙兄弟』は運や偶然が重なりすぎているところもなきにしもあらずなのだが、どちらも読みはじめると、ほぼ予想通りの展開にもかかわらず、話の先を追いかけざるをえなくなる。
読んでいるあいだ、首の痛みを忘れる。
(追記)
温めるか、冷やすか。体質や症状にもよるとおもうが、わたしの場合、冷やすよりも温めたほうが痛みがやわらいだ気がする。