最近の健康法では、歩くことがよくすすめられている。それはいい。あと階段を登ることはいいが、下るのは膝に負担がかかるからよくないという意見もよく聞く。
ちょっと疑問におもう。登りは自分の足で下りはエスカレーターやエレベーターを使えということなのだろうか。
膝のことだけ考えると、そのほうがいいのかもしれない。
しかし人間は階段や坂を登るときには前に重心が傾く。下るときは逆である。
登ってばかりいたら、降りるときの重心のかけ方がおかしくなったり、それに伴う筋力が衰えたりしそうな気がする。
その結果、膝は無事でも、坂や階段を下るときに転んで大ケガをする危険性が高まりはしないのだろうか。
人間のからだだけではなく、世の中もそうだろう。
部分にとってよくても全体によくない、もしくは全体にとってよくても部分にはよくないということがある。
分けて考えるとどこかおかしくなる。