30日(日)、午前中に仕事を片づけ……いや、片づかなくて、予定より二時間以上遅れて京都へ。
扉野良人さん主宰の徳正寺のブッダカフェで『本と旅のコラム』を作ったdecoさんのお話を聞きにいった。
目の前に北條一浩さんが座っていて、びっくりする。
decoさんから『For Everyman』の感想も聞いた。
この雑誌にこめた河田拓也さんのおもいがちゃんと伝わっていることがわかってうれしかった。
河田さんと話していると、「この話、自分ひとりで聞くのはもったいない」という気持になる。
これほど本気で物事を考え、本気で言葉を発しようとしている人はめったにいない。
ブッダカフェのあとは、メリーゴーランド京都で平出隆さんの展覧会を見る。
via wwwalnuts叢書をはじめ、装丁家でもある平出隆さんの著作(作品)が並べられ、閉店まぎわまで、人でにぎわっていた。
夜は扉野家で潤さんの手料理をごちそうになる。小さな子どもがいて、たいへんなはずなのに、ゆったりした空気が流れていて、落ち着く。こういう雰囲気はちょっとやそっとでは真似できない。
でも土鍋のごはんはやってみたいなとおもった。
朝、早く目がさめたので、鴨川まで歩いて一時間くらいぼーっとする。
東京でもこういう時間がすごしたいのだけど、そういうわけにもいかない。
午前中、出町柳に出て、臨川書店の店頭セール、知恩寺の古本まつり、古書善行堂をまわって、ガケ書房できょうと小冊子セッションを見て、バスで三条に戻って六曜社でコーヒー飲んで、金券ショップで帰りの新幹線の回数券を買って、サウナ・オーロラに寄って、バスで高野橋まで行って、恵文社一乗寺店に挨拶する。
夜、まほろばで東賢次郎さんと待ち合わせ。お店の常連のキョージュ(詩人・大学の先生)も加わって、三人で文学話をする。
もう一軒、元田中のHawkwindというバーに連れていってもらい、酔っぱらう。帰りの乗った瞬間、熟睡し、東さんの秘密基地のような家に宿泊する。東さんは元々東京で編集者をしていたのだが、七、八年前に京都に引っ越し、つれ・づれというバンドとソロでミュージシャン活動をし、小説も書いている。
最近、いろいろな場所に行くたびに、理想の暮らしについて考える。
(自分の)停滞の出口を見つける方法が知りたい。
帰りの新幹線で古書善行堂で買った吉本隆明の対談集を読む。
もう何年も『吉本隆明全対談集』を買うかどうか迷っているのだが、なかなか揃いを見かけない。
(……未完)