2011/11/03

『Get back, SUB!』刊行記念トークショー

【緊急企画】第56・5回西荻ブックマーク
2011年11月27日(日)
『Get back, SUB!』刊行記念
SUB CULTUREのスピリットを求めて
北沢夏音×荻原魚雷×森山裕之
会場:ビリヤード山崎2F(予定)
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:50名
要予約

《雑誌にとって一番大切なのはスピリットだと、ぼくは信じる。クォリティを保ちながら出し続けることはもちろん重要だが、スピリットのない雑誌にいったい何の価値があるのだろう?》(『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』より)

一九七〇年代の伝説的雑誌『SUB(サブ)』とその編集者・小島素治の仕事と生涯を追った初の著書『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』を刊行した北沢夏音さん。「最後のマガジン・ライター」北沢さんが、『クイック・ジャパン』元編集長・森山裕之さん、同誌執筆者だった荻原魚雷さんとともに、連載時の裏話から雑誌論、サブ・カルチュア観まで、熱く語ります。

西荻ブックマーク
http://nishiogi-bookmark.org/2011/nbm56-5/

 北沢さんの文章を一読者、一ファンとして読んできた。妥協のない取材や緻密な構成といった「プロの仕事」に驚嘆し、その気持のはいった文章を読むと、体温が上がるかんじがした。
 この連載がはじまったころは、わたしは同人誌『sumus』を書いていて、その文章を読んで原稿を依頼してくれた最初の編集者が森山さんだった。
 森山さんとはじめて会ったときにも、北沢さんの連載を愛読しているという話をした気がする。

 当時、あのタイミングで、『SUB』の小島素治さんに会って、話を聞き出しているのは、奇跡のような仕事だ。単行本になった連載(大幅加筆されている)を読み返すと、ある雑誌が生まれた時代を浮かび上がらせるだけでなく、今の出版状況にたいする問いかけも鮮明になっている。

『sumus』は京都在住の同人が多く、関西の同人誌『ブッキッシュ』や貸本喫茶ちょうちょぼっこの人たちと大阪で集まったとき、取材中の北沢さんと森山さんも合流した。
 そのときが北沢さんと初対面だった。
(この日、わたしはまだ学生だった前田和彦君の家に泊めてもらった。その後、前田君は上京して『クイック・ジャパン』を経て、現在はアスペクトの編集者になっている)

 本の雑誌社の『活字と自活』を作っていたころ、担当者の宮里潤さんが『Get back,SUB!』を「本にしたい」といっていた。ようやく実現した。

 今、心を燃やしながら読んでいます。