2012/07/17

好不調の波

 すこし調子が戻りつつある。調子といっても、あくまでも主観でしかないのだが、自分のためのメモのつもりでそのあたりのことを書いておく。

 なんとなく調子がいいなとおもうとき、仕事が終わって、そのまま晴れやかな気分で遊びに行ける。ようするに、散歩して、そのまま飲みに行って、明日のことを気にせずに好きなだけ飲んで、ぐっすり寝る。

 調子を崩すとそれができなくなる。
 次の仕事に移るときに気が重い。気持の切り替えがうまくいかない。

 疲れがたまっているとか、体調がよくないとか、いろいろな原因はあるのかもしれないが、むずかしく考えないほうがいいのかもしれない。ただし、むずかしく考えないことが簡単ではない。

《たとえば高校野球のようにね。甲子園で全力を投入しなければ、明日も明後日も投げるわけにはいかないんだからね。一発全力主義、これはアマチュア方式なんだ。
 プロは、フォームの世界。つまり持続を軸にする方式なんだね。一生に近い間、落伍するわけにはいかないから。
 もし、明日のことを考えないで、一回こっきりの勝負だったら、プロより強いアマチュアはたくさんいるだろうよ》(「一一三の法則——の章」色川武大著『うらおもて人生録』新潮文庫)

 色川武大は「フォーム」を重視していた。目先の結果よりも、通算打率。しかし同時に「何かを創っていく仕事は、一作に全力を投入しなければならない」から、「プロ式とアマチュア式と両方必要なんだな」とも述べている。

 メジャーリーグの本を読んでいたら、この「フォーム」を「メカニック」ともいうことを知った(厳密にはちがうかもしれない)。「投球のメカニック」とか、そういったかんじで使う。

 問題は、時とともにこれまでの「フォーム(メカニック)」が通用しなくなることだ。
 そして「フォーム」の改良は、調子のいいときにやる必要がある。
 不調のときは思考そのものがアテにならない。

 とりあえず、答えは先送り。