日曜日、午後から仙台へ。駅から降りてブックオフに寄り、火星の庭で荷物を預け、SARP(旧ギャラリー青城)で開催中の「仙台写真月間2012」の伊東卓さんの写真を見に行く。
引っ越したばかりというかんじの誰もいない部屋の壁や床、置き去りにされた物などがうつった静かな写真で、ふだんあまり凝視しないものを見るおもしろさを味わう。会場で佐伯一麦さんと久しぶりにお会いした。
そのあとマゼランに行ってから、カフェ・モーツアルトでyumboと片想いのライブを見る。
今回のyumboはフルートが二人加わった八人編成、片想いも八人編成のバンド。yumboは何回見ても、よく再現できるなあとおもうような曲の構成にびっくりする。いろいろな音がする楽しいライブを堪能した。
火星の庭の前野さん、若生さん、高橋くんと居酒屋で飲んで、深夜一時すぎにyumboの澁谷さん宅へ。ついつい長居してしまう。お世話になりました。
そのあと火星の庭の前野さん宅に宿泊する。午後一時にすぎまで熟睡してしまい、起きたら誰もいない。
閖上と名取に午後三時に行く約束をしていたので、あわてて火星の庭へ。
閖上はちょうど一年ぶり。仮説住宅の寺子屋で子どもたちに勉強を教えている工藤さんに車で海のちかくまで案内してもらう。
ほとんどが更地になっていて、草がものすごくはえている。港のちかくには、ガレキの焼却場ができていた。ぜんぶ処理するのに二年ちかくかかるらしい。
車で移動中、工藤さんと前野さんが、後ろばかり向いているわけにもいかないというような話をしていた。
震災前に、工藤さんに閖上を案内してもらって、海からすぐそばの塾の教室で朝まで飲んで、酔いつぶれて寝てしまった経験がなかったら、今の閖上の風景を見た印象はずいぶんちがったかもしれない。
夕方から工藤さんの自宅で部屋飲み。あっという間にまっこりのボトルが空になる。隣の部屋から工藤さんの四人の子どもたちの元気な笑い声が聞こえてくる。
今回は電車のある時間に帰ろうとしたのだが、駅に向かう途中、工藤さんの行きつけのバーに寄る。熱い文学談義がはじまって、一杯が二杯、二杯が三杯になり、当然のように電車がなくなり、タクシーで仙台に戻ることに……。
前野さん宅に着いたら、すぐ寝てしまい、起きたら昼前。駆け足で駅に向い、新幹線の指定をとったあと、仙台っ子ラーメンを食って、東京に帰る。
これからちょっと休んで仕事します。