2012/11/01

想像力の食事

 本を読んでいて、そわそわして落ち着かない。
 頭に何も入ってこない。そういうときは外に出て、近所の古本屋をまわって、夕飯の食材かなんか買って、すこし遠回りして、家に戻る。それだけですっきりする。

『森の生活』のヘンリー・デイヴィッド・ソローに「からだと同じように想像力にも食事を与えなければならない」という言葉がある。

 ずっと想像力の食事とは何だろうとおもっていた。

(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)