2014/03/23

ニヒルとテロル

 三月になり、毎日けっこう歩いている。二日続けて神保町、二日続けて神田伯剌西爾で珈琲を飲む。

 秋山清著『ニヒルとテロル』が平凡社ライブラリーに入った。名著。

 鶴見俊輔著『回想の人びと』(ちくま文庫)の秋山清の回でも『ニヒルとテロル』所収の「ニヒリスト辻潤」に出てくるエピソードが語られている。

 ある会合で辻潤がテーブルの上に飛び乗り、皿をけとばして歩いた。
 その意味を秋山清は四十年にわたって考え続ける。

(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)