日曜日、JR日野駅。『フライの雑誌』の堀内さん、『朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ』(フライの雑誌社新書)の真柄慎一さん一家と浅川で釣りとランチの会に参加する。快晴。真柄さんは二児の父になっていた。子どもたちが川で釣りをしているところをビールを飲みながら眺める。不思議な時間だった。
もともと釣りに興味がなかったわたしが『フライの雑誌』と縁ができたのは『朝日のあたる川』のおかげだ。最初の数頁読んで一気に引き込まれた。
アルバイトでお金を貯め、仕事も住居も捨て、ひたすら川釣りの旅をする。終始、行き当たりばったり。何かひとつ、打ち込めることさえあれば、人は立ち直ることができる——読み終わった後、そんな気持になった。真柄さんの人徳というか、憎めない人柄あっての生き方かもしれないが。
屋外でスキレットで焼いた肉はうまかった。帰りに寄ってもらった日野の豆腐屋の豆腐(厚揚)もおいしかった。川の近くに暮らしたくなる。
以前、堀内さんと会ったときにスキレットの話を聞いて、わたしも三週間後くらい購入した(安いのだが)。今、手入れしながら育てているところだ。
(付記)
帰途、日曜日は中央線の快速が高円寺に止まらないので三鷹駅で乗り換え……ようとおもったが、途中下車して水中書店に寄った。いい店だ。