土・日、本のフェス。本の雑誌商店街で「古本ツアー・イン・ジャパン」の小山さんの隣で古本を売る。古本屋のことを聞くと、何でも即答してくれる。全国各地を飛び回っているせいか、街道にも詳しかった。
お客さんは初日のほうが多かったが、二日目のほうが本がたくさん売れた。
初日は他のイベントが目当、二日目は本を買う目的で来た人が多かったのかもしれない。睡眠時間がズレまくる周期に入ってしまい、終始、頭がぼんやりしていたが、楽しかった。
宮田珠己さんにも会えた。宮田さんも旅メシはコンビニ派だ。わたしが旅先でコンビニのおにぎりばかり食べるのは店に入ると日没までの貴重な歩く時間が減るからだ。
『人生と道草』を刊行している旅と思索社の方とも話をすることができた。以前、このブログでも紹介したけど、『人生と道草』は街道の歩き方を模索中に読み、「自己流の歩き方でもいいんだ」と気づかせてくれた冊子だった。
会場で西尾勝彦さんの『のほほんと暮らす』(七月堂)も購入。西尾さんの哲学(だとおもう)がすこしずつ浸透していったら、いい世の中になりそう。全頁支持したい。
新刊の『古書古書話』も会場で販売した。
サインを書くときに、(何度か)自分の名前を書きまちがえそうになる。
本の刊行直後は、ふだんの一・三倍くらい神経質になる。ゲラで過去の原稿を何度も読み返し、「粗」をいっぱい見つけ、気が滅入ってしまうせいもある。
中年のおっさんになった今は「粗」のない本を作ろうとおもったら、十年二十年かかってしまうことがわかっている。十年二十年でも足りないだろう。
そうした開き直りがいいのかわるいのか。
高松在住の福田賢治さんが作る「些末事研究」の最新号(特集「働き方怠け方改革」)が出ました。
わたしも東賢次郎さんと福田さんとの座談会に参加している。わたしはプラスの意味で「怠ける」という言葉をつかい続けている。こちらもすこしずつ世の中に浸透させたい。