2021/07/08

文学展パンフ

 水曜日、神保町。古本屋をまわって神田伯剌西爾。澤口書店で『池波正太郎の世界展』(世田谷文学館、二〇〇四年)を購入。師・長谷川伸とのツーショット写真が素晴らしい。長谷川伸は若手作家のために自宅の書庫を開放していた。いい話だ。

 先日買った『特別展 くにたちを愛した山口瞳』(くにたち郷土文化館、一九九九年)を見ていたときもおもったのだが、山口瞳や池波正太郎は小説や随筆だけでなく、絵もたくさん残している。絵を描いていた作家の文学展パンフは面白い。

 かれこれ四半世紀くらい気長にだらだらと文学展パンフを蒐集している。ずっと購入のさい、金額の上限やジャンルなどに縛りを設けていたせいで、買いそびれたものもたくさんある。ワンコイン以下なら迷わず買う。七、八百円から千円くらいまでなら悩みながら買ったり買わなかったり。千円以上だったら(よっぽどの入手困難なもの以外は)見送る。パンフレット系は古書相場が定まっていないから百円二百円で買えることもあれば、五、六千円の値段がついていることもある(SF作家の文学展パンフは入手難のものが多い気がする)。あと新刊書店には並ばないから、表紙や背表紙すら見た記憶がなく、判型もわからないことがあるから探すのに苦労する。

 東京、緊急事態宣言。新型コロナに関しては、情報はたくさんあっても自分には理解する能力がない。油断せず、体力温存生活を心がける。
 散歩中、マスクを外したり、ズラらしたりしているのだが(眼鏡が曇るから)、周囲を見渡すと、マスクをつけたままの人ばかりだ。

 市や区のホームページを見ると、屋外でもマスクの着用をお願いしているところもある。その根拠が知りたい。