2009/09/12

六巻

 そろそろかなとおもっていたら、秋の花粉症がはじまった。すこし発熱。例年、八月末くらいから兆候が出る。これから一ヶ月くらいは小青龍湯が手放せなくなる。

 近所の書店の開店時間に『ちはやふる』六巻を買いに行く。数日前に、ちまちましたことを書いてしまったが、おもしろいものはおもしろい。

「これだったら誰にも負けない」というものを持つ。そこに向かう情熱の持続が人を変える。先に進めば進むほど、まだ知らない新しい世界が見えてくる。

『ちはやふる』は久しぶりに無我夢中になる感覚を呼びさましてくれるような漫画だった。

 ちょっとしたきっかけで、自分の好きなものに目覚める。ふみこむか、ふみとどまるか。人生の分かれ道。
 ちょっとやそっとでは勝てそうにない相手と戦えば、いやでも自分の限界を知る。知った上で自分の限界をこえようとする。
 競技かるたの漫画なのだけど、勝負の普遍性が描かれている。

 新しく何かをはじめる。最初のうちにはやればやるほど上達する。初心者には伸びしろがたくさんある。そういう時期は何をやっていても楽しいのだが、上達するにしたがって、壁にぶつかる。どうやって自分の課題を見つけていくか。

「盗めるものがあるなら盗んでいく」

 このセリフを書くのはかなり勇気がいったとおもう。