二十三日、今年の最後の西部古書会館。久々の初日に行く。午後二時すぎだが。ここ数年、西部古書会館には二日目、日曜日に行くことが多かった。「いい本を安く買いたい」「掘り出し物を見つけたい」といった欲求よりも「ゆっくり棚を眺めたい」という気持のほうが強くなったからだ。初日に行くと、本を買いすぎてしまう。今のわたしはそんなに買っても読む時間はないとブレーキを踏んでしまう。本の置き場所もない。
今、大掃除の途中である。四日目。年中、本の整理はしているのだが、それでも増える。あと紙の資料(雑誌のコピー)が増える。
「自分はこれから何をしたいのだろう」と考えながら、取捨選択をする。時間がかかる。それをしないと先に進めない。
小野博著『日本の本日』(orangoro)を読んだとき、このエッセイを気にいるだろうとおもう本好きの岡山出身の友人のことをおもいだした。すこし外出して家に戻ると、小野博著『Line on the Earth』(エディマン)が届いていた。掃除の途中、読みふけってしまう。学生時代、阿佐ヶ谷に住んでいたこともあるのか。読後、もういちど『日本の本日』を読み返した。掃除が終わらない。