2018/05/04

休日

 怠け者の節句働きという言葉があるが、毎年五月の連休は仕事をしていることが多い気がする。終わりが見えない。スワローズの連敗はようやく止まった。

 京都在住の作家兼ミュージシャンでほとんど隠居といってもいいような暮らしをしている東賢次郎さんから『亀と蛇と虹の寓話』(柏艪社)が届く。『レフトオーバー・スクラップ』(冬花社、二〇〇九年)以来、八年ぶりの新刊。今回は長篇。東さんの小説は緻密なのだが、読み手の理解からはみだしていく部分を残そうという強い意志を感じる。寓話、あるいは神話風の小説で、その外側には現代がちゃんとある。密度が濃くて読み終えるまでに二日かかった。まだ頭がふらふらしている。

 コタツ布団、洗濯して押入にしまう。