2018/10/05

まだ片づかない

 仕事部屋の本を片づけていたら、二倍くらい散らかってしまったと書いたが、今は六倍くらいだ。終わりが見えない。
 本棚の前に読み終わった本、しばらく必要としない本を積む。時間が経つにつれ、本の山が一列二列三列と増えていく。山が崩れそうになると古本屋に売る。以前はそうしていた。
 今も買ったり売ったりしているのだが、明らかに買う量が売る量を上回り、気がつくと本の山の列が五列六列になり、本棚に手が届かなくなってしまった。奥の列に積んである本も把握できない。本を探すのに手間取るようになった。
 一メートルくらい先にある本棚の本を取るためのマジックハンドみたいな道具があったらほしい。しかし本のパラフィンを破かず、棚にぎっしり詰まった本を抜き出すというのはわたしの想像以上に精密な機能を要するにちがいない。安い値段では買えそうにない。人間の手というものはよくできている。

 本の整理をするにあって、文庫、新書、新書よりちょっと大きめの本、四六版の単行本、四六版よりちょっと大きめの本、正方形(もしくは正方形に近い形の)の変形本、横長の本、図録その他大判の本とサイズと形ごとに積み直そうと考えた。
 そうすれば本を探すときに楽だろう。そのアイデアを実行に移した。その結果、掃除前の六倍くらい散らかっている状況になった。

 本を減らすしか解決策はないようである。