2020/04/17

文豪と借金

 火曜日、検温してから税務署に確定申告。阿佐ケ谷まで歩く。阿佐ケ谷の商店街、テイクアウト充実。中華惣菜二品買う。産直マルシェで焼きそば、うどんの麺、ネギなど。
 コクテイル書房の漱石カレー(レトルト)も注文した。

 自宅充電に専念しつつ、毎日一時間くらい散歩している。足が弱ると頭も回らなくなる。

『文豪と借金』(方丈社)という借金アンソロジーの解説を書きました。わたしはその人の「声」が聞こえてくるような文章が好きなのだが、この本の収録作は全編そうだ。

 企画の相談があったのは十一月下旬——五十歳の誕生日の前日だった。まさか緊急事態宣言の最中に刊行されることになるとはおもいもしなかった。

 書店も休業していたり、営業時間を短縮していたりする。だからこそ、今、買ってほしい本である。

 お金に関する不安や心配が吹き飛ぶわけではないが、何度読んでも「ふざけたことに使うお金ではございません。たのみます」(太宰治)はおかしい。

 重たいニュースに疲れた気持がすこし軽くなるかも……。