2020/09/24

「S」さんの放出品

 たまたまなのかもしれないが、JR総武線に乗っていたら、車内の広告がスカスカだった。脱毛と育毛、転職、墓の広告がちらほらあり、中吊りはほぼJRの自社広告である。電車に乗ったら、まず週刊誌の中吊りを見るのだが、それがない。新型コロナ不況は関係あるのか。

 連休中、ふらっと高円寺のあづま通りの中古レコード屋に入ったら、コレクターの「S」さんの放出品のコーナーがあった。七、八〇年代の洋楽、邦楽の名盤がぎっしり箱に詰まっていた。この日はジェームス・テイラーの『Gorilla』と『In the Pocket』の二枚買う(CDは持っている)。『In the Pocket』のジャケットはポーズを決めた後ろ姿なのだが、裏ジャケを見ると『Gorilla』のジャケットがプリントされたシャツを着ている。

 久しぶりに『Gorilla』を聴いてみたら「自分が好きな音楽はこれだ」という気持になった。平穏な美しいメロディの宝庫。声も音の質もやわらかい。

「S」さんのコーナー、二十年くらい前にアパートの立退のさい、売ってしまったレコードが十数枚あった(七〇年代の洋楽アルバム)。 箱ごと欲しい。二十代のころの自分が探していたレコードが格安で売っていた。

 昨日の深夜、ペリカン時代でその話をし、「S」さんは誰それさんではないかという話になる。ここ数年、若い人のあいだでレコード人気が復活している話も聞いた。