2022/06/21

過日

 朝寝昼起が昼寝夜起になり夜寝朝起になる。調子が出ない。

 ここのところ、晴れの日一万歩、雨の日五千歩の日課の散歩も達成できないことが多かった。一万歩をこえる日は週一日あるかどうか。ただし五千歩以下の日はない。ひょっとしたら天気に関係なく、五千歩でいいと(無意識下で)おもっているのかもしれない。

 日曜日、杉並区長選挙と杉並区議の補欠選挙で近所の小学校に行った後、東京メトロ丸ノ内線の東高円寺駅方面に散歩する。オオゼキ(スーパー)でイチビキの八丁赤だしを買う。イチビキの味噌、高円寺でもよく見かけるようになった。近所のスーパーに無添加の八丁味噌も売っている。

 野上照代著『蜥蜴の尻っぽ とっておき映画の話』(草思社文庫、二〇二一年)、帯に井伏鱒二、太宰治などの名があり、手にとる。インタビューとエッセイの二部構成。巻末の自筆年譜を見ると、野上さんは一九二七年東京・中野生まれ。三一年、父(野上巖、ペンネーム・新島繁)が日本大学を解雇され、「高円寺に古書店『大衆書房』」を開いたとある。

 野上さんは杉並区立第四尋小学校に通っていた。その後の杉並第四小学校。一九二五年に開校。二〇二〇年三月末に閉校になった。わたしは「杉並第四小」の目の前に住んでいたことがある。二十年ちょっと前の話だ。

 野上さんは映画関係では黒澤明の作品に深く関わっていた人だが、編集者時代に八雲書店にいて「井伏鱒二、坂口安吾、椎名麟三、石川淳、内田百閒さんといった先生たちのところへ行きました」と語っている。八雲書店は太宰治の全集を刊行していて、戸石泰一もいた。

 第二部の「三鷹町下連雀」と題したエッセイで太宰治、戸石泰一の話も書いている。「井伏先生とスニーカー」というエッセイもある。