古書往来座外市、終了。
行くたびにおもうことだけど、往来座(店内)の棚はおもしろい。
たとえば、文学が好きな人にとって、「入り口」になるような本(いわゆる代表作)とマニア向けの本のバランスがほんとうにいい。
この「入り口」をちゃんとおさえていくのは、すごく大事なことなのではないか。ここ数年、わめぞのイベントに参加するようになって以来、そのことを意識するようになった。
ライター業にしても、同じことをくりかえしていてはいきづまる。仕事の幅をひろげたり、せばめたり、すこしずつ変化を試みているのだが、ついつい楽なほうに流れてしまいがちになる。
わめぞ民、若手が増え、活躍している。いつの間にか、u-sen君、本の縛り方がうまくなっている。実は、仕事ができる男なのかもしれない。
ゲストのBOOKONNの中嶋大介くんは、本業はデザイナーだけど、インターネットの古本屋、大阪で「三人の本棚」、あと京都のガケ書房でも古本を販売している。
まもなくメルマガ「早稲田古本村通信」の連載もはじまるそうです。
打ち上げの途中、睡魔におそわれ、午後十時前に帰る。七夕の短冊に「体力がほしい」と書けばよかった。
(追記)
往来座の瀬戸さんに話した雑司ケ谷が出てくる尾崎一雄の小説は「霖雨」でした(『小鳥の聲』三笠書房、『懶い春・霖雨』旺文社文庫にも収録されています)。