金曜日、高円寺のショーボートで「ギンガ・ギンガ」(オグラ、ペリカンオーバードライブ、しゅう&トレモロウズ)を見る。
半ば忘年会もかねたライブなのだが、今一年でいちばん楽しみなステージでもある。
ちんどん太鼓(ジュンマキ堂)をひきつれたオグラさん、秋に広島に引っ越したベースのマサルさんが当日高速バスで駆けつけたペリカン、宇宙感あふれるトレモロウズ。
高円寺界隈のバンドマンと知り合うきっかけになったのがペリカンオーバードライブでかれこれ十二年くらいの付き合い。
一曲目から飛ばして、演奏中にどんどん仕上がっていく。パブロックの醍醐味を味わえるバンドだ。
オグラさんは昔よりも歌い方がゆるく投げ出すかんじになった分、歌詞の熱がすっと入ってくるようになった気がする。
前向きな歌(といっても何かと複雑なのだが)と自嘲気味なMCとの対比が、不思議な幅を作っているのかも。
オグラのofficial web siteの「オグラのヒミツ」の『究極のゴールの話』も読んでみてほしい。
http://ogurarara.com/index.html
四十代のバンドのふっきれたようなライブを見て、ここのところ、持続とか積み重ねとか、そういったことを考えていたのだが、もっと好きな方向に走ればいいじゃないかという気になった。
円熟よりも、計算外のおもしろさ、即興のノリのほうが、可能性があるようにおもえた。
会場で河田拓也さん、Pippoさん、カヒロさんと雑談。河田さんからは色川武大の単行本・全集未収録の小説や同人誌のコピーなどをもらった。
こういうものを地道に発掘してきた河田さんには頭が下がる。
ブログの「文化の基盤」は、先月からはじめた河田さんの(とくに目的のない)対談とその後のメールでの往復書簡をきっかけに書きはじめた。
着地点を決めずに、今、考えていることを吐き出してみたくなったのである。
でもこれから仕事。今日がたぶん峠になる……予定。