2016/12/23

『神吉拓郎傑作選』トークイベント

『神吉拓郎傑作選』(国書刊行会)刊行記念トークイベント 大竹聡×荻原魚雷「神吉拓郎を語ろう!」開催。

◆出演:大竹聡、荻原魚雷
◆日時:2017年1月14日(土)
    17:00〜18:30 (16:30開場)
   ※終演後、会場にて懇親会を予定しております。
◆会場:古本バル 月よみ堂
    東京都杉並区西荻南2-6-4-103
    TEL 03-6454-2037
    Facebook:https://ja-jp.facebook.com/tsukiyomidou/
◆入場料:1500円(ワンドリンク付き)
    2杯目以降はキャッシュオン形式でご利用いただけます。
◆定員:20席
◆予約方法:メールでのご予約をお願いいたします。
    件名に「神吉拓郎トークイベント申込み」、
    本文に「お名前」「人数」「電話番号」をお書きいただき
    tsukiyomidou@gmail.comまでお送りください。

 詳細は国書刊行会のホームページを参照してください。
http://www.kokusho.co.jp/news/2016/12/201612221538.html

 わたしが神吉拓郎を知ったのは、色川武大のエッセイだったか、山口瞳のエッセイだったか。とにかく色川武大と山口瞳が褒めていた。読みはじめてすぐ夢中になった。最初に読んだのは『ブラックバス』(文春文庫)である。大人のほろ苦小説、さらっと書いているけど、すごく緻密。それから『男性諸君』(文春文庫)、『たたずまいの研究』(中公文庫)などのエッセイをひまさえあれば読み返すようになった。
 二十代のころ(今もだが)、わたしはいろいろなことに無自覚で人間関係における失敗をくりかえしていた。神吉拓郎のエッセイは、大人の男としての立振舞い、気づかいみたいものをさりげなく教えてくれる。
『神吉拓郎傑作選』の2巻「食と暮らし編」の「お洒落」もそうだった。

《一、相手の距離、部屋の広さなどによって、話し声の音量に、実に適当なコントロールが出来》

《一、百知ってることは、七十まで話し(百知っいてるのに、三十までで留めるのは、相手に失礼である)》

《一、つねに表情を涼しく(または暖かく)保つようにつとめ》

《一、挨拶がわりに、太ったとかヤセたとか、顔色が悪いとかいわず》

《一、他人の趣味には極めて寛大で》

……といった「お洒落」の条件(まだまだたくさんある)をあげ、「もちろん私は全く失格である」と綴っている。
 神吉拓郎の短篇も涼しさと暖かさを保ちながら、百のうち七十くらいの加減でいつも書いている印象がある。

 イベント当日はちょっと珍しい神吉拓郎の資料を持っていきたいとおもっている(忘れてなければ)。