十七日(月・祝)、午前十時三十分、東京メトロ丸ノ内線の新高円寺駅まで歩き、国会議事堂前駅で千代田線に乗り換え、北千住駅へ。到着は午前十一時半。
新高円寺から国会議事堂前、国会議事堂前から北千住まではいずれも二十三分。わたしは東京メトロの「時差券」の回数券(平日午前十時〜午後四時、土日祝)をつかっているので地下鉄だけで行くとすこし割安になる。
というわけで、江戸四宿でほぼ未踏の地だった千住宿に行ってきた。
事前に調べておいた「街の駅」で「千住散策マップ」などを入手する。
旧日光街道は「宿場通り商店街」と重なっている。街道の商店街は楽しい。焼き団子を食う。ところどころ道に史跡に関する案内板みたいなものがある。まずは荒川まで行って、橋を渡らず折り返し、隅田川の千住大橋を目指す。途中、千住宿歴史プチテラスに寄ろうとおもったが、休館日(?)だった。「ほんちょう商店街」には森鷗外の旧居跡があった。
千住大橋は徳川家康が江戸に来て最初に作った橋らしい(一五九四年)。橋をわたってしばらく歩くと荒川ふるさと文化館(南千住図書館と併設)がある。観覧料百円だけど、街道好きなら行くべし。勉強になった(何がどう勉強になったかは、いずれどこかにきちんと書きたい)。
荒川ふるさと文化館を出たあと、都電荒川線(路面電車)の三輪橋駅方面に歩いていくと千住間道という道があった(「千住散策マップ」にこの道の名前が記されてなかった)。日光街道と明治通りを結ぶ間道なのだが、歩道が広くて歩きやすい。荒川区、図書館と歩道がいい。ふだん、日本橋より東側にはほとんど行かないのだが、千住宿界隈、イメージとちがった(もっとごちゃごちゃした町だとおもっていた)。
千住間道を歩き続けると都電荒川線の荒川区役所前駅に出る。線路を越えて右に曲り、荒川二丁目駅方向に進む。途中、公園でご年輩の方々が十人くらい集まって将棋を指している。その公園の先に「ゆいの森あらかわ」という荒川区の中央図書館と吉村昭記念文学館がある。吉村昭記念文学館は入館料無料。常設展示図録も素晴らしい。
「ゆいの森あらかわ」も「千住散策マップ」に載ってなかった。事前に調べておいてよかった。
吉村昭記念文学館を出たのは午後二時半。北千住に着いてからちょうど三時間だった。
やはり現地調達の地図だけで町歩きするのはむずかしい。市場が休みだったのも残念だ。日光街道は時間があるときにゆっくり歩きたい。日光の温泉にも行きたい。
空模様があやしくなってきたので都電荒川線に乗る。荒川七丁目駅から大塚駅前へ(王子駅前で降りるかどうか迷っていた)。疲れたのでタリーズでアイスコーヒーを飲んでから山手線に乗り換え、高円寺に帰る。家には午後三時半ごろ着いた。