先月からいつの間にかブログの編集機能が変更されて戸惑っている(うまく説明できないのだが、かなり面倒くさくなった)。前にもいちど変更があり、一行目を最初の一文字目が空けられなくなった。しかたなく「……」から書きはじめていたのだが、それは元に戻った。
十月の二週目から毎日新聞夕刊で連載している「そのほかのニュース」の掲載日が水曜日から火曜日になった。しめきりも週明けから金曜日に変わり、今、生活を組み立て直しているところだ。しばらくは木曜日が休肝日になりそう。
先月刊行されたスポーツ関係の本ですごく感銘を受けた本がある。ひさしぶりに本に呼ばれた気がした。手にとって目次を見た瞬間、「これは読まなきゃ」とおもったのだ。
Dr.ジョセフ・ペアレント著『禅ゴルフ メンタル・ゲームをマスターする法』(塩谷紘訳、ちくま文庫)という本なのだが、読書や仕事にも通じるヒントがたくさんあった。
本を読んだり、文章を書いたりしていて、自分の感覚よりも時間が経つのが早くおもえるときがある。五分、十分くらいかなとおもうと、時計の針が三十分くらい進んでいる。
二十代、三十代のころは、それほど意識しなくても、その感覚を味わうことができた。本を読んでいて、電車を乗りすごすこともよくあった。それが自分の調子のバロメーターになっていた。
今はたまに調子がいいときがあっても長続きしない。
十年くらい前にエクナット・イーシュワラン著『スローライフでいこう ゆったり暮らす8つの方法』(スタイナー紀美子訳、ハヤカワ文庫)という本を読んで以来、メンタル・トレーニングの方法を試行錯誤してきた。
『スローライフでいこう』も『禅ゴルフ』も共通している点も多い。
どちらも呼吸や瞑想の大切さを説いているのだが、つきつめれば、いかに自分を操縦するかについて書かれた本といえるだろう。
もうすこし理解を深めるために、何回かにわけて『禅ゴルフ』の感想を書いてみたいとおもう。