ソチ五輪のフィギュアスケートを観ていて、おもったことを記しておく。
あの舞台に立っている人たちは、世界のトップクラスの選手である。それでも転んだり、ミスをしたりする。たぶん、ジャンプしてくるくる回ろうとするからだ。
この世界を大きなひとつスケートリンクと仮定すると、あんなにくるくる回る必要があるのはごく一部の人だけだ。
それ以外の人は、ジャンプしてくるくる回る技術よりも、ケガをしない転び方をおぼえたほうが役に立つ。おもしろく転び、楽しそうに立ち上がれるようであれば、それも才能だ。
あるいは「え? 転けた? いつ? おれが? ウソでしょ」と平然と滑り続ける胆力を身につけるのもいい。
逆に、人が転んだのを見ると「ダッセー、バカじゃねえの」というくせに、いざ自分が転ぶと、へなへなになってしまうような人は、前非を悔い、別人のように生まれ変わることをおすすめしたい。
ふだんから他人に厳しい言動をしていると、自分が失敗したときに窮地に陥りやすい。前の都知事のことをいっているわけではないので、誤解しないでほしいのだが、自分が許してほしければ、人にもそうしたほうがいいという話である。
フィギュアスケートの話と関係ないけど、このくらいは大目に見てほしい。