起きたら室温が十度以下。コタツの上に電気コンロを置いて、やかんで湯をわかす。沸騰したら止め、湯気がおさまったら、またわかす。
豆腐+しょうがの汁もの生活は続く。最初はうどん、その後つゆを足して雑炊にする。阿佐ケ谷の沖縄料理の店で沖縄そばの濃縮つゆを買ったのだが、ちょっと味が足りないとおもったときの抑えの切り札として使っている。
新刊、吉田康弘著『組織で生き残る選手 消える選手』(祥伝社新書)を読む。
吉田康弘は平均引退年齢26歳のJリーグで39歳(現役引退は41歳)までプレーした選手である。
現役時代は、監督のゲームプランやチーム事情に対応することを優先し、キーパー以外のポジションはどこでもやる準備をしていた。
鹿島アントラーズに入団時、吉田選手はジーコと同じポジションだった。ポジションを奪うのはほぼ不可能——“サッカーの神様”に勝てるのは「運動量」くらいしかない。
そこで吉田選手は、監督がもっとも使いたい選手(=ジーコ)を助けられる選手になろうと考える。そうすれば、出場機会が増える。
そのためには何をすればいいのか?
組織の中での生き残り方について書かれた本だけど、フリーランスの処世にも通じる気がする。
とくに第4章の「モチベーションの維持」は読ませる。
《失敗は回数券のようなもの、と私は考えています。たとえば、10回失敗すると、1回成功がついてくる、など。つまり、成功の確率を上げるためには、分母(失敗の回数)を大きくしなければいけないのです》
失敗することによって、うまくいかないことを発見する。その発見を収穫と考えられる発想の柔軟さが吉田選手の強みだったとおもう。海外のメンタルトレーニングに関する翻訳書も読んでいたという。
現在、吉田康弘は横河武蔵野FC(JFL)の監督。
武蔵野市のチーム。
応援しようかな。