2023/01/03

正月

 年末年始、高円寺で過ごす(阿佐ケ谷まで散歩したが)。おせちを食べた。一日、氷川神社も馬橋稲荷神社も人でいっぱいだった。初詣は二日にした。町に人があまりいない。年中無休の店もあるが、三日か四日まで休みの店が多い。

 年末から晴天続き、星がよく見えた。気温は低いが風がないので歩きやすい。

 電子書籍で漫画のセールがいろいろあり、五十冊くらい購入した。星里ちもる『夜のスニーカー』(ゴマブックス&ナンバーナイン)を読む。連載時期は二〇〇九年〜二〇一〇年(「週刊プレイボーイ増刊 漫'sプレイボーイ」など)——。

 主人公の男性はウォーキングが趣味。第一話では合コンで知り合った女性とホテルにいっしょに入るが、何もせずに出て歩いて高円寺のアパートに帰る。鞄の中には常にウォーキングシューズが入っている。
 その後、飲み会で知り合うヒロイン(書店員)は中野に住んでいる。二人とも異性にたいし、苦手意識を持っているのだが、いっしょに歩いているうちに……という話。

「歩いて高円寺まで!?」「こっからだと3時間は歩きますよ」というセリフがある。

 どこから歩いたのかは描かれていないが、徒歩三時間は約十二キロ。日本橋〜高円寺がだいたいそのくらいの距離である。別の飲み会のシーンでは東京タワーが見える場面があったので品川あたりから歩いたのだろうか(確証なし)。

 最近、漫画を読んでいて、この場所はどこらへんだろうとよく想像する。正月に読んだ別の漫画で登場人物(小説家)が歩いている道を見た瞬間「ここは青梅街道の荻窪付近かな」と……。

『夜のスニーカー』は特別読み切り「晴れた日に遠くが見える」という短篇も収録——。漫画家志望の高校生が主人公で住んでいるのは方言の感じから九州(たぶん福岡県)だろう。この作品も川沿いの絵が素晴らしい。でも何という川なのかはわからない。