コクテイル書房で『東京発 半日徒歩旅行』、『東京発 半日徒歩旅行 調子に乗ってもう一周!』(いずれもヤマケイ新書)の佐藤徹也さんと「中年と旅」という対談をした(後日、ユーチューブで公開予定。公開日は未定)。
「半日徒歩旅行」シリーズは歩くコースがいい。目的地に到るまでの移動ルートが選び抜かれている。遊歩道、自然歩道、旧街道、渡し船……。軽装で行けるが、冒険の要素もある。歩きながら、その土地を知り、学んでいく。三十年くらい東京に住んでいるが、首都圏でも行ったことのない場所がたくさんある。
街道に興味を持つまで千住(日光街道の宿場町)に行ったことがなかった。浦和や大宮が中山道の宿場町だったことも知らなかった。
今回の対談――対談というか、お酒を飲みながら旅の講義を聴かせてもらったかんじだ。わたしは心の中で佐藤さんを「徒歩先生」と呼んでいる。
電車やバスの移動に徒歩の感覚が加わるだけで、行き先の選択肢がものすごく増える。佐藤さんの本は、読物としても面白いし、さらに読んで歩けば、紹介している道の素晴らしさがわかるだろう。道は深い。わたしも「散歩が仕事」の人生を目指し、もっと歩こうとおもっている。