昨晩、北口の琥珀でコーヒーを飲んだあと、小杉湯に行って一風呂浴び、帰りに『東京銭湯お遍路MAP』(編集・草隆社、発行・東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)を購入する。三百円(税込)。
銭湯MAP、有料になったんですね。発売は五年ぶりだ。
高円寺エリアには北口になみのゆ(高円寺北三)、小杉湯(高円寺北三)。南口に宮下湯(高円寺南四)、第三宮下湯(高円寺南三)、弁天湯(高円寺南三)、香藤湯(高円寺南五)、杉並湯(梅里一)がある。
わたしは学生時代から三十歳まで風呂なしアパートに住んでいた。引っ越しのときは、いつも北口のなみのゆと小杉湯のちかくで探した。この二つの銭湯は、深夜一時四十五分まで営業していて、終電で帰ってきても風呂に入れるからだ。
なみのゆは日曜日の朝風呂、小杉湯はミルク風呂がある。
『東京銭湯マップ94』のときは、一六五〇軒の銭湯が掲載されていたのだが、二〇〇七年版の『東京銭湯お遍路MAP』は九三五軒になっている。
この十数年のあいだに高円寺界隈だけでも、高円寺浴場(高円寺南二)、つかさ湯(高円寺南四)、谷中湯(高円寺南五)、稲荷湯(高円寺南一)、千代の湯(梅里二)が閉店した。
また早稲田通りをこえた隣の中野区大和町の銭湯もずいぶん減った。大和町には、若松湯(大和町一)、光湯(大和町二)、藤の湯(大和町三)、鶴の湯(大和町三)、大和湯(大和町四)と五軒の銭湯があったが、現在は大和湯と若松湯の二軒しか残っていない。
(二〇〇七年現在、東京二十三区の銭湯の軒数ランキング。カッコ内は一九九四年の銭湯マップの数字。【】内はその順位)
一位 大田区 73(120【1】)
二位 江戸川区 60(98 【4】)
三位 足立区 58(103【2】)
四位 葛飾区 57(102【3】)
五位 板橋区 54(84 【6】)
六位 世田谷区 48(84 【6】)
七位 墨田区 44(73 【8】)
同七位 北区 44(85 【5】)
九位 荒川区 42(70 【11】)
十位 台東区 41(57 【15】)
十一位 豊島区 40(63 【14】)
十二位 杉並区 38(73 【8】)
十三位 品川区 37(71 【10】)
同十三位 練馬区 37(65 【12】)
十五位 江東区 34(55 【16】)
十六位 新宿区 33(52 【17】)
同十六位 中野区 33(64 【13】)
十八位 目黒区 20(37 【18】)
十九位 渋谷区 18(30 【20】)
二十位 文京区 15(31 【19】)
二十一位 中央区 11(14 【21】)
二十二位 港区 8(13 【22】)
二十三位 千代田区 4(4 【23】)
一位はあいかわらず大田区だが、減少数も四七軒で最多。杉並区は八位から十二位に……。
こうしてみると、次の銭湯マップが出るころには、何軒くらい残っているのか心配になる。