2007/10/10

秋のまほろば古本市

 十月八日、京都の秋のまほろば古本市。行き帰りのこだまの中では『麻雀放浪記』を読もうとおもっていたが、当日、気が変わって、開高健の『白いページ』(1〜3巻、角川文庫)にする。これも電車向きの本だ。そのかわりといってはなんだが、一乗寺の萩書房で臨時増刊号『プロ麻雀 追悼全特集・阿佐田哲也の世界』(銀星出版)を買う。まあまあ、いい値段だったけど、旅先だから太っ腹になっている。
 前の日から扉野良人さん宅にお世話になる。そして前日もまほろばで飲む。
 
 朝方、大雨が降っていたけど、開始の午後十二時半ごろ、ちょうど雨がやんだ。途中、晴れ間さえも見えた。「扉野くんの念力」(山本善行さん談)はさすがである。

 当日“わめぞ”の名物の前掛け(「古本暮らし」の刺繍入り)をして会計係をする。スリップをぬいて、計算して、お釣りを渡す。そうした作業にまったく慣れていなくて、お客さんに話しかけられても、余裕のない、ぎこちない対応に終始してしまった。ああ、うう、あうあう、すみません。

 場数をふまないとなあ。
 
 古本市はたのしかった。あっという間だった。時計をみるたびに、予想していた時間よりも一時間くらい早くすすんでいる。時計が壊れているんじゃないかとおもったくらいだ。
 それから山崎書店さんからもらった「京都古書店繪圖」は素晴らしい出来です。
 ご来場のみなさま、ありがとうございました。

 夜はオグラさんのライブ。現在もツアー中。はじめのうちは大丈夫かと心配になるくらい、おそらく打ち上げで疲労困憊の様子だったけど、本番になると、いつものオグラさんに戻っていた。ライブにはうわさの「豆太郎」(人形)も参加。

 今日以降のオグラのライブ日程。
●10/10(水)鳥取 La Queue(ラ・キュー)
●10/11(木)島根 EURUS(ユーラス)
●10/13(土)宇部市DUO
●10/14(日)山口湯田温泉 Organ's Melody
(「オグラのヒミツ」 http://www.lilyfranky.com/reg02/index.html)

 翌日、早起きできたら、大阪の古本市も行きたかったのだけど、午後十二時すぎまで目がさめず……。
 次回の関西行のときは、大阪方面もゆっくりまわりたい。
 そうそう、まほろばのライブの打ち上げで、わたしとオグラさんがいたテーブルには、高円寺と阿佐ケ谷在住の人、三日前に新高円寺から京都に引っ越してきた人がいた。みなさん、初対面。京都にいる気がまったくしなかった。ほんとうに不思議な店。

 これから『サンパン』の原稿の仕上げ作業。
 なんとか朝までには。