日曜日、午後四時起床。
西荻ブックマークの《「古ツア」さんが、再びやって来た!!》〜『古本屋ツアー・イン・ジャパン』(原書房)刊行記念を見に行く。
出演は小山力也さんと岡崎武志さん。
会場はビリアード場の二階。大盛況だった。
古ツアさんこと小山さんは、全国千五百軒の古本屋をまわっているだけあって、語るべきことが溢れて溢れてしょうがないかんじだった。
この会で岡崎さんがいっていたのだが、古ツアさんは古本屋や店主の形容に工夫が凝らされている。
古本屋の訪ね方も独特で完全に効率を無視。どこかの店を拠点に、短期間でなるべくたくさんの店をまわるのではなく、行き当たりばったりに店を訪れる。「次、どこに行くのか、わからないようにしたい」とのこと。
ブログをおもしろくする工夫でもあるのだが、たぶん変わり者なのだとおもう。
営業中かどうかも事前に確認しない。本人いわく「電話が苦手だから」。電話してから訪ねると、店主の自然な雰囲気が見られなくなるからという理由もあるそうだ。
スライドショーでは数十キロの山道を自転車で訪ねた長野の古本屋の写真などを披露する。急勾配で途中自転車を押して歩いた。
その苦労が報われるくらいの掘り出し物を見つける(百円均一の棚の写真に会場がどよめく)。
『古本ツアー・イン・ジャパン』は、二〇〇八年以降の個人営業の古本屋の記録者という時代の証人としての役割もあるのではないか。
帰りは、NEGIさん、退屈君と西荻のビーイン(Be-In)という喫茶店でコーヒーを飲む。十一月の音羽館の広瀬さんの出版記念会のあと行った店で居心地がすごくよかった(居心地のよさには個人差があります)。いつかモーニングの時間に行ってみたい。
NEGIさん、退屈君とは駅前で分かれ、それぞれ古本屋をまわることに……。