2017/10/06

ブックスキューブリックで

 十月二十三日(月) 福岡・ブックスキューブリック(箱崎店)で『日常学事始』刊行記念「荻原魚雷&木下弦二 トーク&弾き語りライブ」というイベントがあります。

http://bookskubrick.jp/event/10-23

 福岡は十年ぶり。『古本暮らし』(晶文社)が出た年の秋、ブックオカを見に行くために博多に行った。一箱古本市のときに、南陀楼綾繁さんがちょうどブックスキューブリックの前で出品していて、途中、店番を変わった。ブックスキューブリックは、東京の本好きのあいだでも「町の本屋の理想」と噂になっていた店でいつか行ってみたいとおもっていた。

 東京ローカル・ホンクの木下弦二さんと知り合ったとき、二十代後半だった。お金がなくて、週三日くらいアルバイトしながら、ふらふらしていたころだ。ときどき、ミニコミに文章を書いていた。
 そのころ、よく遊んでいた(同じように暇だった)中央線界隈のミュージシャンが口を揃えて「すごいバンドがあるんだよ」といっていたのが、弦二さんのバンドだった。たしか、ライブを見る前にドラムのクニさんとは会っていた。

 その後、東京ローカル・ホンクのライブを追いかけるようになった。知り合ったばかりのころ、夕方くらいから飲み出して、翌日の昼くらいまで、ずっと弦二さんと喋り続けたことがあった。内田百閒のファンだと聞いて、それで意気投合した記憶がある。

 当日、どんな話をするかは未定ですが、本の話だけでなく、わたし自身が弦二に教えてもらいたいことをいろいろ聞いてみたいとおもっている。博多、楽しみだ。