2008/03/13

薄花葉っぱとオクノさん

 昨晩、MANDARA2の薄花葉っぱとオクノ修さんのライブを見る。京都の六曜社には高校生のころから二十年くらいコーヒーを飲みに行っているのだが、オクノさんの弾語りを見るのは、はじめてだった。上京以来、いろいろライブを見ているけど、こんなにいい音が聴ける機会はそうはない。薄花葉っぱ、曲がはじまって終わるまでのあいだに客席の温度がどんどん上がってゆく。オクノさんは、曲全体、さらに無作為にどこを切り取っても「オクノさんの世界」になっている。もはや名人の域。
 ほんとうにいいライブだった。

 ライブのあと、ブックオフとバサラブックスに寄る。
 家に帰ると電話。高円寺のガード下の居酒屋で打ち上げをしているというのでまぜてもらう。二十代前半から五十代後半くらいまでのミュージシャン同士のやりとりがおもしろくて見入ってしまった。わたしの隣には、鈴木常吉さんがいて「食えねえ、食えねえっていってんだったら、バイトすりゃいいんだ」と熱く語っている。その横で「かんからそんぐ 添田唖蝉坊・知道をうたう」(メタカンパニー)の岡大介さんがせっせとみんなの分の焼酎を作っている。
 岡さんにバサラブックスをすすめたら(バイトじゃなくて、CDの営業です。念のため)、コクテイルの狩野さんにも同じことをいわれたらしい。

 午前三時くらいまで飲む。
 中央線冥利の夜だなあ。タクシーで方々に帰ってゆく人を見送る。
 両手をふる。
 駅前のセブンイレブンで酔いさましの豚汁を買って帰る。