一年二ヶ月ぶりに仙台へ。真夏に行くのも久しぶり。行きの新幹線で細馬宏通著『うたのしくみ』(ぴあ)を再読した。
喫茶ホルンのコーヒーも久しぶり。book cafe火星の庭の「うたとうたのあいだ」というトーク&ライブを観賞する。
第一部が細馬宏通、岸野雄一の『うたのしくみ』トーク特別編。第二部が岸野雄一のソロ・ミニライブ。第三部が細馬宏通&澁谷浩次のライブ。
午後七時三十分開演終わったのが午後十一時。でもあっという間だった。贅沢だった。トークもずっと聴いていたかったし、音楽もずっと聴いていたかった。細馬宏通&澁谷浩次(かえるさんと澁谷さん)は、交互に詞と曲を作って、それぞれが唄う。おもしろい曲ばかりだった。「スワンプ相談室」にはやられた。
時間の感覚がおかしくなり、打ち上げでこれでもかというほど料理が出て、食べて飲んでいるうちに午前二時をすぎていた。
この日は、イベントを企画した高橋創一さんのアパートに泊まる。編集を手伝ったという『あきんどでざいん見本帖』をもらう。桜井薬局セントラルホール支配人の遠藤瑞知とフリーペーパー『のんびり』の編集長の藤本智士の対談を興味深く読む。
早く目がさめてしまい、部屋にあった黒田硫黄の漫画を読みはじめてしまう。昼前に近所のラーメン屋に行って、仙台から在来線で福島に行く。
福島駅で降りて、駅のまわりをすこしだけ散歩し、ブックオフと喫茶店に寄る。それから各駅停車で郡山に行って、駅のフードコートでメシを食って、汗だくになりながら古書てんとうふまで歩く。清水哲男著『闇に溶けた純情』(冬樹社、一九七九年刊)を買う。この本もコラム集というか雑文集。一九八〇年前後の冬樹社本は見たら買う。
駅ナカの食品売り場で東北各地の乾麺や調味料を買う。
郡山からはつばさ。焼きおにぎりを食べ、車内で熟睡し、気が着いたら東京駅だった。