雨。新型コロナの感染者は三ヶ月ぶりに都内千人以上。季候は関係ないのか。終わりが見えない。旅行したいが、しばらくはガマン。郷里に帰省できない学生向けの「ふるさとセット」みたいなものがあることを新聞で読む。学生に限定する必要はないんじゃないかな。わたしも三重のあられや調味料、干物などを買いたい。
『旅』(二〇〇〇年九月号)は特集「宮脇俊三の世界」。カラー頁、写真多数、年譜あり、別冊付録「宮脇俊三自選集」も。当時の定価は八百八十円。
阿川弘之と北杜夫の「われらが“俊ちゃん”を語ろう」も読みごたえあり。阿川弘之の最初の鉄道本『お早く御乗車ねがいます』(中央公論社、一九五八年)の担当編集者も宮脇俊三。あとがきに「この本は、中央公論社出版部の宮脇俊三さんという、奇特な汽車気狂いのお蔭で陽の目を見ることになったので、私にとっては思いがけぬ臨時電車を出して貰ったようなもので、感謝しています」とある。収録作は『旅』に発表したものが大半だという。『旅』の担当編集者は岡田喜秋だった。
自分の中では八〇年代までは古本、古雑誌という感じがするが、今のところ九〇年代以降は「新しい」とおもってしまう。二〇〇〇年代は「つい最近」だ。でも古本や古雑誌にたいする時間感覚もすこしずつ変わってくる。