夏バテ気味。そしてやや二日酔い。豚肉としょうが入りの蕎麦を作り、納豆ととろろとごまをかきまぜてペースト状にしたものを乗っけて食う。日中は部屋でごろごろして、夕方散歩する。
夏場は週一日か二日、安静の日を作ろうとおもう。
日曜日、JIROKICHIで東京ローカル・ホンクとパイレーツ・カヌーのライブを見て、翌日はペリカン時代で、木下弦二さん、浜崎仁精さん、髙瀬きぼりおさんのトークショー(絵と絵と音楽の対談)。
パイレーツ・カヌーは新しいアルバム『ワン・フォー・ザ・ペイン・イン・マイ・ハート』が出たばかり。
トークショーでは「絵を買うかどうか」という話が考えさせられた。音楽に関してはライブを観たりCDを買ったり、何かとお金をつかっているのだけど、わたしの場合、画家の自伝やエッセイは買うけど、絵そのものを買ったことがない。「いい」とおもうことと「ほしい」とおもうことのあいだには大きなちがいがある。
あと話を聞きながらおもったのは「買う」だけでなく、どれだけの「時間をかける」ことができるか——それも同じくらい大事なのではないか。
絵を描く人であれば、一日の中でどれだけの時間を絵に捧げることができるか。時間の長さだけでなく、質もふくめて、没頭し、熱中できるか。もちろん、そのあいだは、他のことができない。結局、時間をかけることは、自分を賭けることにもなるのではないか。
絵がわからなかったり、それを「ほしい」という感覚がないのは、時間をつかってこなかったからなのかなと……。
自分は何にお金と時間をつかってきたのか。
さらにこの先の問いについても丸一日くらい考えていた。ただし今はそれを言葉にする気力がない。