日曜日、わめぞのみちくさ市。目白駅から歩いて、雑司が谷へ。けっこう近い。
ハニカミわめぞ賞ズの箱に、水木しげるのエッセイがあって嬉しくなる。『水木しげるの幸福論』の「幸福の七カ条」は、しょっちゅう読み返している。
この日、午前中から取材を受けていたのだけど、古本(や読書)のスランプについて質問された。
おもうように本が買えない時期、読めない時期というか周期はある。ひとりの作家、あるいはひとつのジャンルを追いかけていると、最初のうちは次々と未読の本を読破していく快楽があるが、しばらくすると、入手難の本ばかりになってきて、そこで勢いが止まってしまう。
そうなると、別の作家、別のジャンルに移行して、また未読の本を読みあさる。そんなことをくりかえしているうちに、部屋が本だらけになって、新しい本を買うたびに、どの本を売るか悩むようになる。
スランプというか、読書の停滞期に陥るパターンはだいたいそんなかんじだ。
だから、気持よく本を買える状態を作ることが大事なのだが、それがむずかしい。
この日の夜はペリカン時代で杉野清隆さんのライブ。素晴らしいの一言。音も最高だった。飲みすぎた。
あとはずっと仕事しながら、ラジオでプロ野球を聴いたり、ネットでひいきの球団と対戦相手の情報を追いかけたりしてすごす。仕事が終わらず、心労がつのる。
疲れたら、『フライの雑誌』の最新刊をパラパラ読む。まさか釣り雑誌を読むことがもっとも心の安らぎになる日が来るとは……。
この号の特集は「身近で深い オイカワ/カワムツのフライフィッシング」。オイカワはヤマベとかハエとか呼ばれる川魚。わたしの父はシラハヤ(シラハエ)と呼んでいた。子どものころ、近くの川でいちばん釣っていたのはシラハヤだったことをおもいだした。