昨日暑く(最高気温二十九度)、今日寒くて(最高気温二十度)、しかも雨、終わりの見えない部屋の掃除。
月曜午後三時、水中書店に寄り、三鷹から武蔵境まで玉川上水沿いを歩く。三鷹駅北口の独歩碑(武者小路実篤の書)、桜橋の独歩碑を見る。水の流れる音を聞きながら、ただ歩いた。気分がいい。
町を見る。風景を見る。四十代半ばすぎまで、わたしはそういう楽しさを知らなかった。本を読む。音楽を聴く。文化に触れることで心を満たそうとしていた。
桜橋から武蔵境駅へ。北口の商店街散策。おへそ書房に寄る。『一枚の繪』の「追悼 武者小路実篤先生」(一九七六年七月)を買う。同号の年譜によると、一九三七(昭和十二)年、「市外三鷹村牟礼へ転居」とある。
『武者小路実篤記念館 図録』(調布市武者小路実篤記念館、一九九六年)の年譜には、一九三七(昭和十二)年六月、「北多摩郡三鷹村牟礼三五九に転居」とあり、一九四〇年九月、「三鷹村牟礼四九〇に転居」と記されている。「牟礼四九〇」に転居したとき、実篤五十五歳。四十代後半から五十代半ばにかけて、武者小路実篤は吉祥寺〜三鷹の間で転居をくりかえしている。『牟礼随筆』(大日本雄弁会講談社、一九三九年)という本を刊行している。気になる。
一九五五(昭和三十年)、調布市若葉町(当時は入間町荻野)に引っ越す。前の年に京王線の仙川駅の近くに土地千坪購入。七十歳で引っ越し。若葉町は京王線の仙川駅、つつじヶ丘駅の間(調布市武者小路実篤記念館もこの地にある)。市は変わるが、三鷹市牟礼と調布市若葉町はけっこう近い。仙川駅は吉祥寺駅、三鷹駅行きのバス(小田急バス)もある。
武蔵境のTAIRAYAというスーパーで焼き鳥とほうじ茶を買う。武蔵境駅、自分の記憶とかなり変わっている。仙川や調布は三十年以上行ってない。
JR中央線の三鷹駅と京王線の調布駅もバス(小田急バス)が走っている。バスだと片道四十分くらいか。都内西部、南北の縦移動はバスが便利である。